初体験とは!
会計監査法人の監査を受けたこと。
東京の青山から(青山ってカッコいいですね、それだけで)会計士がやってきた。上場会社の子会社の監査です。
私は、終日立会い。というか私が受けました。
経理のアウトソーシングを受けていることがあって、責任重大。 この日を迎えるまでにも、いろいろなことがありましたが、ついに、この日がきた!って感じでした。
何よりも初体験だから不安。
前日は、準備で寝れない・・
税法と商法は違うっていうのは、なんとなく知っていた。
税務調査と会計監査が違うっていうのも、なんとなく知っていた。
だけど、やっぱり体験してみないと分からない。
勉強になった1日でした。なかなか体験できないよねー
まず業務全体のヒアリング。書類を見るというよりも、実際にはどのような業務が行われているか?の全体像をとらえます。
その後は、資産と負債科目の確認。
税務調査では、課税逃れをしていないか?を見るために損益をみますが、会計監査は
資産と負債に重点をおきます。架空の資産がないか? 役員への貸付がないか?
役員の貸付があった時点で、この会社への信頼はなくなるそうです。
そりゃあ、そうですよね。人様のお金を集めて、そのお金が役員の個人的なことに使われるなんて
あってはいけないことです! 役員への貸付がある時点で、監査法人はその会社から撤退するそうです。信頼できないと言っていました。
でも、これは普通の会社もそうですよね。
会社と個人は別。 個人が会社からお金を借りてるのは良くない。
社長が会社にお金を貸すということは、よくありますが。
それから
売掛金は、回収できているか?を細かく見ていました。
税務では、相手先が夜逃げをしてしまったり、ぜったいに回収できないと証明できるところだけを貸倒損失として費用計上。
だから実際に回収できない売掛金も、ずっと売掛金に入っている。
でも、上場会社では
回収見込みがないものも売掛金という資産にのせていてはいけない。
規定は各社で設ける。 例えば、1年以上回収できていないところは100%貸倒引当しておく、
○ヶ月は、50%など・・・。
それから、おもしろかったのは
模合(もあい)です。 当然、本土からくる会計士さんは模合は知らない。
私も模合を理解するのに時間かかりました。今でも、模合を仕訳するときは悩む(笑;
「この模合っていう勘定は何ですか?」
なぜ、模合があるか?の説明から始まります。
正直いって、私は会社で模合をするのは良くないって思っていました。今でも、それは変わらない。
だけど、業種によっては必要なこともあるんです!! それが、この会社ではまさに、そう。
会計士さんは、何て言うかな?って思ったら、これが意外。理解を示していました。
理由は、一番大切なのは、その会社の取り巻く環境だと。
たしかに不安要素はある、だけど、だからといってやってはいけないのではなく、きちんと把握、管理をしておけば良いとのアドバイス。
新規模合に関しては、稟議書をあげて役員で検討するということになりました。
会計監査って、もっと書類だけを見て、ガチガチだと想像していましたが
良い会計士さんだったのかもしれません。とても現場を尊重する方でした。
そして、嬉しい一言をいただきました。
「正直言って、会社外部の方がここまで会社の業務を把握していると思っていませんでした。ここまでやっているのであれば、安心できますいろいろと監査に行きますが、記帳代行会社に依頼している場合、業務を把握せずに記帳だけを行っている。本来であれば、現場が分からなければ記帳代行なんて出来るわけないのに・・・。質問しても書類があるから、そうしました、としか答えられないんですよ。これではいけない。」
と。
すごくない?だって、全国の上場企業の監査している人にそんなこと言われてちょっとー。みんな、聞いて聞いて~ みたいな。
また、これこそが本当の意味での業務コンサルだと思います。なーんて言ってくれましたよ
今は、意味わからないコンサルが多すぎる・・とか。自分たちがコンサルタントだとは思ってませんが
すごーく嬉しい台詞でした
もちろん、指摘事項もあるし改善点もありますが、どうやら無事に終了しました。
終わったあとの充実感、これは大きかったー。
これも全て、ミスターYのお陰だ・・。 なんだかんだ言いながら、続けてきたことが
全てが自信につながる。この瞬間がたまらない。
この瞬間からしか、自信にはつながらない。
この気持ちになれたのも、過去のいろいろな思いや葛藤があったから・・。
そして、ちょうどミスターYが沖縄に来ていたので、一緒にお酒を飲み交わし朝になってしまった
昨日があり。
つづく