ミスターY物語⑦ 第一幕 完!

usami 

2007年06月14日 08:26

大阪に戻る前のミスターY 隠し撮り。


自分の気持ちを整理するため+愚痴と感情披露?で


記事を書き始めたら、ちょっとした物語になっていた。


わたし自身、記事をふりかえる。


物語の最大のポイントは、中小企業が抱える事業承継問題にある。


年間約29万社が廃業し、そのうちの7万社は


「後継者不在」が原因とされる。なんと、雇用の喪失


20万~30万人   以前は、親族承継が94%


だったようですが、最近では子供へ4割。


親族を含めても6割まで減っているという記事を読んだ。

ミスターY物語の発端は、M&Aである。

今回は、売り側と買い側の要求が一致した

売り側の創業者(会長、社長)は、高齢であった。

しかし、高齢であっても商売人根性がなくなるわけはない。

まだまだ、やりたいことは尽きない。 しかし残念なことで

心と体は一緒ではなく、健康に勝るものはないことを知る。

創業者は、「早く落ち着いて安眠したい」と言った。 

長年継続してきた事業を他人に渡すとき。

私は、当初その後どうなるのだろう?という好奇心もあった。

いくら売却したからといって気持ちの部分で切ることができるのだろうか?

今回のケースは、見事に創業者は一線から退いた。 

経営から離れた創業者の表情が日に日に変わるものも見た。 

見事だった。

M&Aとは、企業や組織の取得によって“金で時間を買う”ことのようだ。

金で時間を売る人、金で時間を買う人。  時間

この時間というのが様々な問題を引き起こすのかもしれない。 

うまく言えないが、互いの時間差をどう埋めていくか?がM&Aの成功であるように感じた。
(法律、会計、税務・・ その辺の細かいところは理解できていない私がいうのが合っているかは別として)

中小企業であれば、よくテレビで聞く
“敵対的”というのは無縁のように感じる。  というか・・ 無縁でありたい!

私は、M&Aの本を何冊か読んだりもしてみたが、実行プロセス(ターゲットの選定、合意、条件の決定、契約・・)のものしか読んでいない。 

今回の私の体験は、本当に有難いものであった。

まさに体験記

難しいことは1つもない、人と人との感情論だったようにも思える。

そして、第一幕がおわったこれからは感情論から実務にいくべきなのだと私自身も自然に感じることができた。

ただ、沖縄と本土は違う・・ 今まではそうじゃなかった・・ 何もわかってない・・
という感情論は第一幕で終わるべきである。

第二幕がどうなるか?私には想像がつかない。 しかし次のステージに土俵が変わっていくことだけは理解できる。

ミスターYに言われた。 「宇佐美さんはもっと東京や大阪をみるべき。それが既存のお客さんにも
これから関わる人たちに対しても貢献できることにつながるのだから」

どこかで、ここは沖縄なんだ。私は都会に未練もなく沖縄で暮らしたくて移住しているのに・・
もっと言えば、今受け入れられているこの環境でやっていきたい・・ 

と、思う反面、もっと違う視野から見るとチャンスを与えられる環境があるならば最大限に生かす
べきか?とも思えるようになった。

その理由。

私は、ずっとミスターYらが、沖縄を馬鹿にしているんじゃないか?と感じていた。 それが
どうしても許せない 100%信用できない。

でも、この前ミスターYが会話しているのを聞いて、考えに少し変化が出た。

「本土では当たり前のことを沖縄の業者はやらない。それが風土であると片付けるのも構わない。

 だけど、僕はそれこそが沖縄が馬鹿にされているようで腹立たしい。だから妥協はしたくないんだ」

と。

沖縄だけの業者と、本土から沖縄に入ってきている業者でも、また違うが

全体的にみてビジネスのギャップに問題があるというのだ。 それは・・・

外も知らないと言えないことである。 考えることも、比べることさえ出来ない

大と小。    弱者と強者。  

弱いものいじめをさせない、しないためにも、大を知らなければいけないのでは? と

次のステージ、第ニ幕。

それは私にとっても、大きな壁になりそうだ。



(ここまで読んでいただいてありがとうございますm(--)m)
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