焦り

usami 

2007年03月27日 00:39

先日


いつも御世話になっている会社の社長が言ったセリフが


「最近、眠れない」でした。


いつも、事業のことを考えて昨日も眠れなかった


というのは珍しくないので、さらっと流せそうでしたが


今回の眠れないは何だか奥が深かったのです。

1つの業界を30年近く経験しています。

1つのことが極められれば次に行くのは簡単だよ。といつもアドバイスしてくれます。

この方と話をしていると、継続することの素晴らしさを感じることができる。

社長は、40代後半ですが、とってもかっこいい
と、それはいいとして・・

社長は、給与がめちゃくちゃ安い20代から、毎月3万円の財形を始めていたそうです。

銀行の窓口で「この給与で毎月3万円は無理だからやめた方がいいですよ」 と言われても

意地で続けたそうです。そして、貯まったお金を元に独立をします。30歳手前。

そのとき、300万の運転資金がなくて銀行に借りに行ったそうです。そしたら

信用がなくて保証人を3名もつけなければいけなかったそうです。 

そんな社長は、今では銀行の方から借りて欲しいと言われています。

でも、ここまでくるのはだったようで。 私が担当をして3年目になりますが、当初は
銀行の貸し渋りにあっていました。 途中で変わります。

嘘でしょ?っていうくらい変わります。 そして今に至る・・

社長が言いました。

「アイディアがないんだ。昔はアイディアがたくさんあった。それでも金がなくて貸してもらえなくて。
でも今はね、逆なんだよ。銀行は貸してくれるって言っているのにアイディアがないんだよ。こっちの方が辛いね。50代に入る壁なのかもしれない」 と。

50代に入る壁。

この言葉に、私は妙に反応してしまいました。  深い。

アイディアがない、なんて言ってますが、ここで社長が言うアイディアとは、起業したい人が
あーしたい、こうしたい、って言っているようなものではなく、なんというか、もっと深いんです。

50代にはいり事業承継を考えながら、自分のやってきたことを振り返りながら次の生きる
ステージを探しているのです。 まだまだ業界現役でいけるのに、それでは次が育たないと
我慢して任せる体制をつくりながら、自分を次へ持っていこうとしている。

自分のことだけを考えていない姿勢に、いつも頭が下がります。

「あと2年は、こんな精神状態が続くのかな」 と笑う社長を見て、私は2年後の社長が次のステージ
にいっていることを願って、そして私にできることは何だろう?と思うのでした。

私にできることは、情報を伝えることのようです。 宇佐美さんが見てきたこと、感じたことを伝えていくんだよ。だから、ちゃんと僕の言っていることを盗みなさい。 と。
誰でも感じることはできない、誰にも経験することはできないんだからね。と。

50代に入る壁。 これは、40代をどう生きてきたか?が大事だし、そして30代も関わってくる。
何が良くて悪いかはなく、つながっているんだなぁ。 人生って
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