1つの業界を30年近く経験しています。
1つのことが極められれば次に行くのは簡単だよ。といつもアドバイスしてくれます。
この方と話をしていると、継続することの素晴らしさを感じることができる。
社長は、40代後半ですが、とってもかっこいい
と、それはいいとして・・
社長は、給与がめちゃくちゃ安い20代から、毎月3万円の財形を始めていたそうです。
銀行の窓口で「この給与で毎月3万円は無理だからやめた方がいいですよ」 と言われても
意地で続けたそうです。そして、貯まったお金を元に独立をします。30歳手前。
そのとき、300万の運転資金がなくて銀行に借りに行ったそうです。そしたら
信用がなくて保証人を
3名もつけなければいけなかったそうです。
そんな社長は、今では銀行の方から借りて欲しいと言われています。
でも、ここまでくるのはだったようで。 私が担当をして3年目になりますが、当初は
銀行の貸し渋りにあっていました。 途中で変わります。
嘘でしょ?っていうくらい変わります。 そして今に至る・・
社長が言いました。
「アイディアがないんだ。昔はアイディアがたくさんあった。それでも金がなくて貸してもらえなくて。
でも今はね、逆なんだよ。銀行は貸してくれるって言っているのにアイディアがないんだよ。こっちの方が辛いね。50代に入る壁なのかもしれない」 と。
50代に入る壁。
この言葉に、私は妙に反応してしまいました。 深い。
アイディアがない、なんて言ってますが、ここで社長が言うアイディアとは、起業したい人が
あーしたい、こうしたい、って言っているようなものではなく、なんというか、もっと深いんです。
50代にはいり事業承継を考えながら、自分のやってきたことを振り返りながら次の生きる
ステージを探しているのです。 まだまだ業界現役でいけるのに、それでは次が育たないと
我慢して任せる体制をつくりながら、自分を次へ持っていこうとしている。
自分のことだけを考えていない姿勢に、いつも頭が下がります。
「あと2年は、こんな精神状態が続くのかな」 と笑う社長を見て、私は2年後の社長が次のステージ
にいっていることを願って、そして私にできることは何だろう?と思うのでした。
私にできることは、情報を伝えることのようです。 宇佐美さんが見てきたこと、感じたことを伝えていくんだよ。だから、ちゃんと僕の言っていることを盗みなさい。 と。
誰でも感じることはできない、誰にも経験することはできないんだからね。と。
50代に入る壁。 これは、40代をどう生きてきたか?が大事だし、そして30代も関わってくる。
何が良くて悪いかはなく、つながっているんだなぁ。 人生って