最近、銀行からお金かりませんか?
という案内がきている会社も多いと思います。
この景気の悪さのせいで、苦しい企業も増えている今
景気の悪さのおかげ(?)で、中小企業庁と金融庁が動き出したようです
パンフレットに書かれていることを、紹介すると・・
経営者のセリフ
「資金繰りが大変だけど、銀行は不良債権になるからと言って、返済条件の変更に応じてくれないんです・・・」
金融庁
「今後は、経営改善の見込みがあれば、不良債権にはなりません!金融機関とご相談ください。」
という嬉しい会話がのっています。
ここの会話のポイントは、不良債権です。
不良債権とは
銀行は、いろんな会社にお金を貸しています。
そのお金を回収できなかったら、当然、銀行は損します。
回収できるか?できないか?
貸している会社の審査をして、
正常先・要注意先・破たん懸念先・破たん先
などに分類。
そして、損失額を予想して、これに相当する貸倒引当金を積む
貸倒引当金は、貸したお金を回収できなくなること
に備えて銀行が積立しているお金のこと
以前は、
条件変更⇒事故⇒不良債権ということ
になっていたようで、条件変更をしたら、その後お金を借りることが難しくなる・・
と、銀行の方も言っていました。
銀行も、不良債権にしないように必死だったわけです。
でも、このたび大きな改正があったようです
改正前は、3年以内に経営が健全化するような経営改善計画が必要だった
→改善後は、健全化するまでの期間を10年まで延長したとのこと!
たしかに、3年で回復できたら最高ですけれど
それが出来ないから困っているわけであり
もっと長期的に支援をしてほしいというのが
経営者の本音。
また条件変更に応じたら、金利の引き上げをしなければいけなかったのが
それも、する必要がなくなったようです。
銀行に、条件変更する変わりに、金利を〇%あげさせてください。
と言われてしまうわけです。
でも条件変更するってことは、毎月の返済が厳しい=できない ってことであり
そんな状況だったら、現実的に金利UPに応じるしかないでしょう。
将来的な金利負担よりも、今をのりきることを考えてしまうわけです。
従業員の給与も払えない・・ 取引先にも迷惑かける・・ それよりは、UPを選択してしまう。
金利をあげれば、それだけ銀行の利益は増えるわけですからOKだったということなのでしょうね。
あまり難しい本質は、わたしには語れませんが
何年か前に参加した金融セミナーと
最近、参加したセミナーでは言っていることが全く違っていました。
基本的には、金融庁の判断で
昨日までは、黒だったのが今日から白に変わるってことなのでしょうね。
ただ、中小・小規模事業者が助かる話には、間違いないようなので
私の周りでも、条件変更に成功したところが多々あります。
本当に資金繰りの相談が多い今日このごろ。
健全化する努力をして
頭に描いた計画を、きっと実現してみせる
いや、実現する! と強い気持ちで前にすすむしかないのです。
今なら、まだ間に合う
という大事なタイミングがあるはずです。
うしろを振り返るも、立ち止まるも、前にすすむ
も自由ですが、刻々と時間は皆、平等に過ぎていく
のですから・・